財津の成長記録

最弱な財津が日々強くなっていく物語

最弱卒業宣言

 大学4年生が終わろうとしている。

 内定も貰えたし、卒論もある程度形になってきた。バイトをして貯めた日銭は、洋服やゲーム、人とのご飯代に消えてゆく。SNSを見て日々を過ごし、YouTubeではひろゆき岡田斗司夫の切り抜きを見て賢くなった気でいる。アイドルや芸能人の外見を見ては溜め息を洩らし、学生料金のAmazon prime videoでアニメやドラマをただ視聴する。行ったライブで感動し、次の日からは頑張ろうと来る日も来る日も思い続ける。友達とは最近の恋愛、可愛いカフェ、ファッション、美容、推しの話に花を咲かせる。こんな毎日も悪くない。体力を温存しながら娯楽を消費して、何事も平穏に、当たり障りのない一日を、当たり障りのない対応で過ごしていく。自分にとって都合が悪かったり難しいものには目を瞑る。自分の好きなものにだけ目を向ける。それなりに楽しめている。いつしか自分の頭で考えることをやめ、流されるままにただ生きている。

 本当にそれでいいのか?

 思い返せばコロナ禍になって全てにおいて消極的になってしまっていた。また、今年に入って自分自身もバイト先で感染してしまった。しかしもう光が見えつつある現状で、私は未だに2020年の4月を引きずり、そしてこれからも繰り返していくのだろうか。何事にも本気にならず、他責にして日々をのうのうと生きていくのだろうか。誰かが作り上げたコンテンツの上で日々を過ごし、誰かを批評する側で終わるのか。

 それって、怖くない?

 やりたいことも将来の夢もあったはずなのにいつの間にか忘れている。やる気と情熱に満ち溢れた20代であるべきが、自堕落な20代になっている。貴重な若い時間を何かの消費で終わらせている。そのことに気がついた時、私は末恐ろしくなった。22歳の12月、社会人になるまで半年をゆうに切っていた。

 このまま終わるわけにはいかない、と漠然と思った。ただ、自分が何を成し遂げたいのかが明確に定まっていない。しかしこのままでいるわけにはいかない。一度きりの人生をなあなあで終わらせたくない。悔いが残らず自分自身で100点満点をつけられる人生にしたい。だからまずはリハビリがてら、自分が好きな文章を書くことから始めたい、と今回このブログの開設に至った。しかしこの大学生活ではちっとも精力的な活動はしていない。頑張って探しても地元企業のインターンに行った、くらいしかない。大学生活前半は自分の歪みと戦い、後半は自分と向き合って、その後前述の通り遊んでいた。ブログに記せるほど、誰かの役に立つ情報や考えをもっているわけでも特段素晴らしい経験をしているわけでもない。ただ一歩を踏み出したいという思いがある、それだけだ。それでも前に進みたい。

 このブログでは、私が日々考えたこと、今まで経験してきたことを、周りの大学生よりかなりしょうもないかもしれないが発信していきたい。自分のために文章にしていきたいと思っている。そして今、私は何も持っていない。何も知らない。攻撃力も防御力もない、いわば最弱の状態なわけだ。だから、そんな自分もこのブログを通して変えていきたい。一日五分でいいから読書をしたりニュースを見たり、何でもいい。昨日の自分より強く、を自分との約束にして、少しずつ成長していきたい。

 今日から一生を終えるまで、私は私を日ごとに超えてゆく。そう誓いを立てて今回は終わりにしようと思う。