財津の成長記録

最弱な財津が日々強くなっていく物語

継続は力なり

 さてこれから記事を書きたいのだが、何しろ私には特段優れた経験がない。が、ないなりに振り絞ってみる。昨日一昨日書いた記事の中でゲームをしていると述べた。今回はいわゆるソシャゲにはまっていた、いやはまっている私の話をしようと思う。

 振り返ればどこまででも戻れそうなのだが、私は中高と吹奏楽部に所属していた。その影響か、初めてスマートフォンを買い与えてもらった中学卒業後の私は、リズムに乗りながらプレイできる音ゲーに魅力を感じていた。その当時はちょうどラブライブ!全盛期で、 μ's(ミューズ)と呼ばれる二次元のアイドルユニットの成長を音ゲー要素を交えて楽しんでいた。画面上に次々と降り注いでくるたくさんのノーツを10本の指で一生懸命に追っていた。ただ、春休みが終わり高校生になると一気に忙しくなり、高校一年生の五月にはアンインストールした。

 そして一気に飛んで大学三年生。コロナ禍で例年以上にスマートフォンの使用時間が増えた。暇だから広告で見たクソゲーや友達からおすすめされたゲームをやっていた。そんな中、ふと何かのサイトの広告でボーカロイド音ゲーがあると知った。どうやらボーカロイド曲を原曲でプレイできるという。中学時代をボカロと過ごした私は気になってそこからインストールページに飛んだ。「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク(プロセカ)」。一回ダウンロードしてみたが、どうやらミクちゃんをはじめとしたバーチャルシンガーだけではなくオリジナルキャラクターたちもいて、というかそちらが主役でストーリーが進んでいくものらしい。中学生時代に好きだった弱音ハクちゃんはそこにはいなかった。オリジナルキャラクターたちの名前が覚えられずにすぐアンインストールした。

 しかし同年11月、ネット上で知り合った友達が口をそろえてプロセカはいいぞと言っているのを見て、再度ダウンロードした。頑張ってオリジナルキャラクター達の名前を覚えて、いざ尋常に勝負。するとどうだろう。ノーツは大きく、それもフリックやロングノーツ等シンプルな作りになっている。判定も少し甘く、またカットイン演出が邪魔にならない。ボカロ曲をカバーだけではなく原曲でも遊べる。スタミナを消費せずともプレイできる。その曲も最近のものだけでなく、私世代の曲も多く収録されていた。

 めっちゃ楽しいじゃん!

 それからというもの、私は毎日コツコツとプロセカをプレイし続けた。移動中も遊びたくて、親指でのプレイにした。どれほど疲れていても、一日一回のチャレンジライブはできるだけやった(チャレンジライブをすると私はその流れで大体小一時間プレイすることになる)。難易度は全部で五つあり、簡単な順からEasy、Normal、Hard、Expert、Masterがあり、はじめはHardでも指が追い付かなかったのに、今ではMasterをなんとかプレイできるようになり、皆伝ランク5(難易度Masterで70曲クリアすると貰える称号)にまで達した。伝わる人向けに具体的に言うと、私のレベルは初音天地開闢神話のExpertをフルコンボでクリアできるくらい(初音ミクの消失はまだフルコンできていない)。しかしまだ真皆伝(難易度MasterをAll Perfect=APでクリアすることが条件)は一つも入手しておらず、この前やっと二曲APできたところだし、それに残りのMasterはまだフルコンできていない。次の皆伝を目指してYouTubeでプレイ動画を見漁っている日々だ。

 …とここでふと思った。これって、継続は力なりじゃない?親指では初めての音ゲーの腕(指?)が一年でここまで成長している。本当はダイエットとか資格試験とかインターンとか、もっと努力が努力として認められるような事柄で言うべき言葉なのだろうが、頑としてここで言わせてもらう。継続は力なりじゃない?ゲームといえど私はこの一年間、プレイ時間にバラつきはあるがほぼ毎日プロセカをプレイしてきた。はじめはExpertなんてすぐゲームオーバーになっていたのに、今はcosMo(暴走P)さんの楽曲以外は難なくフルコンでき、Masterをプレイできるようになっている。振り返ってみた時、改めて成長を実感できた。

 これは他の事柄でも同じだ。勉強だってスポーツだって何だって、皆継続すればある程度上達できるし結果も出る。ただ何故成功しないのか。それは継続ができないから。継続にはすごく労力が要る。今回私は好きな音ゲーだから上達できたわけで、例えば物理の勉強であればそれは難しいだろう。だから好きこそ物の上手なれ、なんて言葉があるわけで、対象の継続に苦痛が伴えば上達は難しい。そこを自分に鞭を打ち、一日少しでも継続できる人のみが結果、ひいては成功を掴み取ることができるのだ。

 自分自身に甘いのだ。

 きついことはやりたくない、けど成功したいし好きなことを好きな時だけやっていたい。それを叶えてくれるような虫のいい話なんてこの世にはない。お手軽に成功が手に入るほど現実は甘くない。今回さらっと自分がはまったゲームについて紹介するだけにしようとしたが、書き進めていくうちに自戒を込めたメッセージを残したくなった。最弱な自分を卒業するには必要な気がするから。今まで努力が成功に結び付いた体験がなかった私にとって、この一年間の成長(一種の成功としたい)は自分自身の気づきとなった。継続は力なり。ただ苦手な分野でも継続をしていくことも重要だ。例えば私にとって運動や勉強はきつく、もって二週間くらいしか継続ができない経験がほとんどだった。しかし、私はもう最弱を卒業すると決めた。今までの自分と別れを告げるためには変わること、具体的には今までできなかった(自分の意志でやめた)ことの継続が必要だと感じている。途中で面倒くさいと思って中断したことを続けること。そこに成長のヒントは隠されているはずだ。少しずつでいいから何事も継続をしていきたい。

 ちなみにプロセカのプレイと課金は継続できている。今回の悪ノシリーズコラボは世代もあって個人的にアツい。KAITOMEIKOは幸運にも手に入れられたので、リン、レン、ルカもゲットできるといいなあ。